ゲームレビュー バットマン:アーカム・ナイト「ゴッサムシティで夜毎繰り広げられる怪人たちとバットマンの恋愛ゲーム」【PS4】

ゲームレビュー バットマン:アーカム・ナイト「ゴッサムシティで夜毎繰り広げられる怪人たちとバットマンの恋愛ゲーム」【PS4】

メインクエストのスケアクロウ&アーカムナイトのみクリアした。「ナイトフォール作戦」については未クリアだが、バットマンについては一旦プレイ休止しようと思っているので、この時点でゲームレビューをアップする。

SPONSORED LINK

レビュースコア

バットマン:アーカム・ナイト

50点(/100点)

(2015/10/22 65点から50点に修正)

総評

「考えるヒーローゲー」これが最も的確にこのゲームを表していると思う。
豊富なガジェットを駆使してミッションをクリアしていく頭を使うタイプのゲーム。
筆者はバットマンゲーの初プレイだったが、思っていたより難易度が高かった。
実際、今出ているPS4ゲームの中では最も難易度が高いゲームではないかと思う。

メインミッションはともかく、サイドミッション全般はクリア条件がシビアで、解法が分かっても操作が追いつかない。
特に、リドラーのレース全般はそうだが、外人特有の難解な謎やリドルの要素が出ている。唐突にある困難な状況に放り出されて、ヒントはバットマンがつぶやく独り言。あとは何とかしてねということが多い。

このゲームに関しては、インプレから最後まで面白いと思うことが全くなかった。
筆者がプレイしていて最もストレスを感じていたのは、ゲームの展開をバットマンに握られ、操作しているプレイヤーである自分は観客で傍観者というこのゲームの構造にある。

基本的に、このゲームのインタフェースとしての作りは異質で、ガジェット選択画面はあるけど装備欄もインベントリもないし、アイテムの入手も全てカットシーンで行われる。
バットマンと協力者(執事のアルフレッドやオペレーターのオラクル、ウェイン・エンタープライズ社のフォックス等)との間で必要なアイテムや入手に関しての会話が行われ、そこにプレイヤーの意思は介在しない。
入手したアイテムの使い方を指示されるだけである。
シーンや台詞に選択肢も勿論存在しない。

プレイヤーにできるのは、優先処理するミッションを選択するくらいで、後はバットマンの考えや判断に従うだけになる。
但し、バットモービルのアップグレードの選択肢等、一部のものについてはあるため、完全にプレイヤーの介入を否定しているというわけでもない。

他に思ったのはバットマンの幻影に出てくるジョーカーをはじめ、ゴッサムの怪人たちがバットマンを好きすぎて困る。主役級の怪人から雑魚に至るまで全員バットマンが殺したいほど大好きすぎて、バットマンの気を引こうとここぞとばかりに暴れまくる。
ある意味、見方を変えればバットマンとゴッサムの怪人たちとの恋愛ゲーとも言える。
ミッション達成度は恋愛度成就の度合いというところか。
特に、延々とバットマンに付きまとう、ジョーカーの狂った演説は、このゲームの見所といえるだろう。お前バットのことどんだけ好きなんだよ、と。

総じて、ヒーローゲーという特殊な部類のゲームといえ、一見の価値はあるが、バットマンに特別な思い入れがなければ、そこまで面白いとは思えない。
また、原作・映画ファン向けにしてはゲーム自体の難易度が余りにも高すぎるように感じる。

その他の評価点

Good Bad
  • 狂気に満ちたジョーカーの幻影。
  • バグの少なさは良点。これだけオブジェクトが大量に有り、バットマン本人の動きも複雑なゲームで動作バグが全くなかったのは凄い。ローカライズに関しても誤字や文字化けも目立つほどはなかった。字幕表示しているときに恐怖の街の事件の概要でバットマンとアルフレッドが話している時のアルフレッドの台詞に助詞がなかった。(レーダーで~といっているが字幕はでがなかった。)他、数箇所ローカライズ文章がおかしかったくらい。
  • メカの見せ方の格好良さ。バットモービルやバットウィング、バットスーツなどのメカの見せ方が格好良い。
  • ゴッサムの街並みの毒々しさ。
  • ダイブ→グライド飛行→グラップルフックで急上昇移動するというアクションの面白さ。
  • ミッションクリアに頭を使う。ガジェットを適切な場所で選択して使いこなさないと、ミッションがクリア出来ない。ガジェットは近未来的だが、使い方は物理法則に則っていて不自然ではない。例えばエースケミカルの従業員救出で地階に閉じ込められた従業員の救出方法等。
  • 英語音声非対応。本編音声を日本語にしかできない(DLCのみ音声英語対応) →これに関しては遅ればせながらアップデートで英語音声が選べるようになったとのこと。
  • 地図のレーダー表記が分かり辛い。
  • カットシーンがキャンセル不可。
  • 雑魚敵との戦闘に意味が薄く、アクションも面白くない。タイミングよくボタンを押すかどうかのリズムゲー。これほど戦闘アクションがつまらないゲームは余り記憶がない。。
  • グラップリングフックを引っ掛けられる場所にマークが出るのは要らなかった。例えば、ダイイングライトやトゥームレイダーではフックを打ち込む場所は自分で選べるので自分でルートを作っているという感覚があったが、バットマンでは打ち込めない場所はXが出てそもそもフックが出せない。例え外してもいいのでフックを出したかった。
  • 会話に選択肢が(ほとんど)存在しない。カットシーンになってもずっと見ているだけの状態でストーリーに干渉する余地が一切ない。カットシーン自体も長いので悪い意味で映画的にずっと見させられている気分だった。
  • 操作が多すぎて煩雑過ぎる。「バットマン本体の通常操作」「バットマン本体の戦闘操作」「大量にあるガジェットごとの操作」「バットモービル移動形態時の操作」「バットモービルバトル形態時の操作」と、操作する系統毎にコマンドが全てのボタンに割り当てられていて、非常に操作で覚えることが多く、操作性が煩雑過ぎる。
  • 一応最低限のコマンドは画面にヒントは出してくれているが、それでも覚えきれないほど操作がある。
  • 任意のタイミングでセーブ出来ない。状況が詰んでも再スタートで戻れることはできるが、どこまで戻るかが分からないので任意でセーブしたいが出来ない。
  • 敵から常に煽られる。常に怪人や雑魚敵の音声ログを拾っているので、常に罵倒され煽られている状態でプレイし続ける必要がある。そういう世界観なのでということはあるが、煽り音声をオフに変更出来ても良かったのではないか。
  • ボタンを押した時の反応が鈍い。証拠のスキャンや敵の尋問など、対象オブジェクト近くにいってボタンを押しても反応しないことがある。
  • オペレーターと任意に通信できない。アルフレッドやオラクルなどのオペレーターとホログラム通信が表示されるのは、一見格好いいが、飽くまでカットシーンのみの演出で自分からの操作では一切通信することは出来ない。
  • バットモービルがラジコンみたいに動作が軽い。カットシーンではあれほどメカニカルに重厚感があるのに、いざ自分が動かすと金属的な重さや軋みという部分が全く感じられない。
  • 完全武装した敵が何十人も居る中、単身飛び込んで拳一つで制圧するバットマンに理不尽さを感じずには居られない。殺したくないならないで幾らでも武装の選択の仕方があるだろうと思うが、ヒーローのバットマンにはそれは許されず、常に体術と微妙な効果のガジェットで勝負するしかない。

ゲームレビューカテゴリの最新記事