PS4版の『ドラゴンエイジ:インクイジション』でキャンペーンストーリーをクリアしたので、総評とレビュースコアを掲載します。
Dragon Age: Inquisition Review
8 Minutes of Dragon Age Inquisition Gameplay – Gamescom 2014
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レビュースコア
Dragon Age: Inquisition
65点(/100点)
(2015/10/22 60点から65点に修正)
総評
Dragon Age: Inquisitionはシリーズ3作目になる。
一作目の衝撃的な完成度のDragonage:Origins、評価が芳しくなかった二作目のDragon Age 2、三作目のDragon Age: Inquisitionとなる。
筆者はPC版のOriginsをプレイ済みだが、Originsに比べるとInquisitionにはそれほど没入感はなかった。
及第点ではあるが、それ以上は厳しい印象だ。概してDragon Age 2で不評だった部分をカバーしようと作られたのがInquisitionのように思う。
筆者はDragon Age 2はプレイしていないため、OriginsとInquisitionの比較しか出来ないが、戦闘は「回復ポットがぶ飲みゲー」から「障壁ゲー」になっただけのような気がしている。
Inquisitionでは回復ポットの上限があるため障壁をかけるかガードを稼いで体力を削られる前にバリアを張り、後は物理や魔法で殴る。
戦闘で重要なのはただそれだけだ。
ビルドもそれ程面白みはなく使うスキルは大体決まっている。
Inquisitionでスポーンする敵はほぼ悪魔・レッドリリウム騎士・野生動物のどれかで、戦闘は変化に乏しく遭遇してもまた面倒な戦闘かという気になる。
(遭遇戦からシームレスに戦闘に移行するのはいい点だとは思う。)
システム面の問題は多すぎいい点は僅かしかない。
物語は冗長でロケーションは豊かだが大半に意味がない。
広いロケーションはいいが、収集作業が冗長過ぎる。
Inquisitionはロケーションの広さばかりに気をとられて物語の密度が薄くなってしまっているように感じる。
Originsではロケーションは決して広くはなかったが、一つ一つのエピソードや画面のシーンは印象に残っている。
Inquisitionは残念ながらそういうゲームではなかった。
前作までのキャラクターを知らなくても様々な仲間が集い、何れも一癖ふた癖あるため彼らとの会話を楽しんだり、時にはラブロマンスに興じたり、戦闘の効率を追及するといった、プレイする人によって面白さを感じる部分はあるだろう。
ただ、上にも書いているが、全体的には冗長なゲーム。
二度、三度とキャラクターを変えてやろうとは筆者は思わなかった。
このゲームで印象に残っているのは、へイヴンでの脱出後の人々が団結に至るシーンと、キャンペーン後半にスカイホールドでカードパーティーが開かれるシーンだ。
この2シーンは素晴らしいのでぜひ見てもらいたい。
その他の評価点
[good]
- クリエイションしたキャラクターが自然にカットシーンに収まっている。
- 遭遇から戦闘にシームレスに移行する。
- ヘイヴンが破壊されて人々が混乱から団結に至るまでのシーンは必見。
- スカイホールド以降で開かれるカードパーティーのシーンは印象的。
- マウント。
- ポットの上限があるため戦闘に緊張感がある。
[bad]
- インタフェースが使い辛い。
- 会議を開くのに一々拠点(ヘイヴンやスカイホールド)に戻るのがだるい。メニューにショートカットを作るべきだった。
- 拠点に戻って一々分析官に解析アイテムを渡さないといけない。これに限らず、オートで出来る部分も全てオブジェクトドリブンなので、ゲーム内の何らかのオブジェクトにアクセスしないとやったことにならない。
- ローディングが長い。開始時、拠点とステージの間等が長すぎる。
- セーブ枠が少ないのですぐに一杯になり毎回消さないと保存出来ない。
- バグが無数に存在する。
(一例)方向キーでキャラクターにカーソルを合わせた場合もキャラクターの視点に移らない。その際攻撃や移動は出来るがキャラ視点でなくフリー視点になるため行動させるのが困難となる。
スキル「雄牛の突進」を使うと使用したキャラクターが画面外に突っ込んでいき、復帰が出来ないと思える状況でもワープして後方まで戻っている。
- ラスボス討伐をいつまででも引き伸ばせるため展開が締まらない。
- 障壁ゲー。
- アビリティビルドに面白みや戦術的な要素が薄い。
- 広大なスカイホールドの城があるのに、城内にスタッシュもなくすぐにアイテム上限がマックスになる。
- ロケーションが無意味に広い。
- ダンジョンが少なく階層が狭い。
- 収集が面倒くさい。その割りに製作で大したアイテムも作れない。
- 1作目の英雄、グレイ・ウォーデンの扱いが酷すぎる。
- 前2作をプレイしていないと大半の人物に思い入れが出来ない。
- 恋愛要素があり、異性愛、同性愛も可能なので、人によっては煩わしく感じるかも知れない。
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