GAME WEEK SALE 2020でPSStoreダウンロード版を購入してプレイしていたPS4『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン(Dragon’s Dogma DARK ARISEN)』(以下、ダークアリズン)を難易度ハードでストーリークリアしたので、プレイの総評とレビュースコアを掲載する。
ドラゴンズドグマ:ダークアリズン – PS4 |
レビュースコア
レビュースコアの採点方法については以下リンクを参照。
総評
PS4/Xbox One/PC『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』プロモーション映像
『Dragon’s Dogma DARK ARISEN』(ドラゴンズドグマ:ダークアリズン)は、『Dragon’s Dogma』の拡張版として2013年にPS3版、XB360版が発売された。
(その後、人気を受けて2017年10月にPS4版/Xbox One版等が発売。2019年4月にNintendo Switch版が発売された。)
拡張要素としては解像度の向上、ハクスラ的なダンジョンの「黒呪島」追加、DLC同梱などとなっている。
ダークアリズンで追加された黒呪島は凶悪なモンスターが出現する高難易度エリアだ
ダークアリズンはPS3版から高い評価を得ていたのは知っていたので、いつか買ってプレイしようと思っていたが、これまでプレイ出来ていなかった。GAME WEEK SALE 2020でPS Storeセール価格が1,990円とかなり安く購入出来たので、ようやくプレイ機会がありクリアまでプレイした。
ダークアリズンのゲームジャンルはオープンワールドアクションRPG。静かな漁村で暮らしていた主人公が、ある日襲撃してきたドラゴンに心臓を奪われて「覚者(かくしゃ)」となる。そこから、奪われた心臓とドラゴンの謎を追って、世界各地を冒険する旅が始まるという導入になっている。
漁村を襲撃し主人公の心臓を奪うドラゴン
「ポーン」と呼ばれる従者NPCと最大4人パーティーを組んで冒険することがゲーム上での大きな特徴で、ポーンには主人公と常に行動を共にするメインポーン一人と、都度入れ替えが可能なサポートポーンが二人お供に付く。
サポートポーンは、リムと呼ばれる大陸各地にある石から対価(リム)を支払って召喚が可能になっている。
ゲームは基本的にソロプレイで進行するが、プレイヤーが不在の間にも他のプレイヤーにメインポーンを召喚してもらい、成長させることが可能な緩いオンライン要素もある。
従者キャラであるポーンとの冒険は最初は楽しいが、ボス戦でポーンが一瞬で死んでその都度助け起こすのは面倒なため、ポーンがいない方が戦闘が進めやすいのではと思うことも多々ある。
従者NPCのポーンを3人連れてパーティーで冒険する
ポーンと対話して発言や態度を変えてもらうことも可能
フィールドやダンジョンに棲息するモンスターの種類は、ゴブリン、リザードマン、アンデッド、ハーピーといったファンタジーではお馴染みのモンスターが登場する。モンスターには棲息地や縄張りのようなエリアがあり、ゴブリンの集落、岩山に巣を持つハーピー、水辺に生息するリザードマンなど各モンスターにはそれぞれ出現地帯が決まっている。
野盗と出くわしたときの台詞も、「ここはあたいらのテリトリーだよ!」と言って襲い掛かってくるなど、敵が棲みついているエリアの概念がある。
ほかのゲームでは余り見かけないが、このゲームの特徴的なのは巨人のサイクロプスが頻繁にボスモンスター級として登場する点だろう。
サイクロプスは怪力で滅茶苦茶に暴れまわるが背中をよじ登って攻撃を加えたりといった他ゲームからすると斬新な攻撃方法が可能だ。
(この点はMORPGの「DDON(ドラゴンズドグマオンライン)」にも引き継がれたが、DDONでは「怒り状態を鎮めるための揺さぶり」というダークアリズンにない要素が追加されたが、不評となった。)
サイクロプスを始め様々なモンスターが行く手を阻む
モンスターの造詣はリアル路線でモンスターによっては部位切断もある。倒した死体はその場に残り時間経過で肉が削げ落ちて骨になるなど、リアルな表現がされている。ゴア表現とまではいかないが残虐描写としては高い部類だろう。
リアルへの傾倒はモデリングにも現れており登場人物や歩いている人たちの顔立ちや雰囲気は中世らしい街並みと合わせてリアル感がある。
ゲーム中に登場する一癖ある人物たち
キャラクターエディット画面
クエスト関連はメイン系のクエストとサブ系のクエストに分かれており、サブクエストでレベルアップをしながらメインクエストに挑むという感じになる。
クエストは街の掲示板などで受領し完了したら発注者に報告して完了という流れになる。
関連NPCの頭上やクエストの場所のマップにマーカーが付くというMMORPGでも有り触れたクエスト受領システムで特筆すべき点はない。
クエスト周りのシステムは普通
ゲームはオープンワールド各地を移動して進行するが、基本は徒歩移動になりファストトラベルは戻りの礎を置いた場所限定となる。フィールドが広いこともありゲーム内で移動している時間の割合は多い。
豊かな景観を横目に見ながら旅気分で移動するのは最初は楽しいが後半はダンジョンと戻りの礎の間を飛行石での移動だけになる。
広大なワールドマップ
後述しているがポーンのAIは頭が悪く、例としては「戦士系ジョブのポーンが目の前の敵に攻撃せず周囲をうろつくだけで何もしない」といった事も頻繁にある。
ポーンには指示コマンドで動きを命令出来るものの、極めて曖昧な指示しか出せないため、戦闘中にポーンを効果的に動かすのはかなり難しい。(偶然有効なスキルを使って戦況が有利に働く事はある。)
(ポーン毎に細かく性格設定があるため効果的に動かない原因は性格による影響は考えられる。)
戦闘はそれほどシステマチックではないが、近接・弓・魔法のどの攻撃スキルを伸ばすかという部分で、ある程度はビルドの試行錯誤が必要になる。
特に難易度によって敵の一撃で全体力を持っていかれることも起こるため、適当に戦っているとストーリーが中々進まないことも。
武器一覧
ステータス
ジョブ
スキル
ここまで挙げた内容ではシステムよりもフレーバーを重視したゲームという印象でさほどインパクトはなかったものの、後半のストーリー展開は予想の遥か上を行っていてずば抜けて面白い。クリア後の余韻を大きく増幅させるものだった。これがスコアを8点に押し上げた要因となった。
ストーリーはあっと驚くような内容
クラフト素材を収集している所
領都で犯罪をして捕まり牢屋に入れられた
その他の評価点
高評価の項目 | 低評価の項目 |
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クリア時スタッツ
難易度ハードでの初見(一周目)一周目クリア時スタッツを掲載する。
※ネタバレを避けたい方は以後の参照を注意下さい。
ギャラリー
ゲーム中に登場する様々な景観は美しく一見の価値がある。撮影した画像の一部を公開する。
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