ローグライク『Tangledeep』(Steam版)クリア後の総評とレビュースコアを掲載します。
※難易度「英雄モード」でのクリア。追加DLC「Legend of Shara」「Dawn of Dragon」は執筆時点で未プレイ。
※購入価格はSteamオータムセールでの購入(1,480円)。
関連記事
Steam購入サイト
Tangledeep(Steam)
Tangledeep for Nintendo Switch – eShop Trailer(Switch版の配信トレイラー)
レビュースコア
ゲームタイトル | スコア | ランク | 評価観点 |
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Tangledeep |
6/10 | C- |
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[寸評] 16ビットJRPGにインスパイアされて作られたターン制ローグライク。 シンプルだが中毒性が高く序盤は軽快に進むので楽しいが、終盤は明らかにゲームバランスが悪い。 敵味方共に召喚を撃ち合う阿鼻叫喚の地獄絵図は宛ら『Diablo』のよう。 これはこれで面白いが、本来想定しているユーザーに見合った難易度なのかどうかには疑問が残る。 |
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レビュースコアの採点方法については以下リンクを参照。
総評
Tangledeep(タングルディープ)はターン制のハクスラ風ローグライクゲーム。ランダム生成されたダンジョン、1ターンで自分と敵が行動するといったベースシステムは一般的なローグライクと同じだが、他の部分はかなり異なっている。
リソースはHP・スタミナ・エナジーの3種あり、HPが0になれば死亡する。スタミナは主に移動系のスキルで消費、エナジーは魔法系のスキルで消費する。
満腹度はなくフロアの時間制限はないため、好きなだけフロアに留まる事が出来る。
その代わりターン経過(足踏み)では体力は回復せず、HP回復効果がある食料を食べる必要がある。
食料を食べるとリジェネで対応したリソースが毎ターン回復する。
クラス(ジョブ)、スキル(アクティブ・パッシブ)、転職要素がありスキルを使いながらフロアのモンスターを倒していき、上層を目指しながらメインストーリーが進行する。
合間にサブクエストも受注可能で、メインダンジョンを寄り道してクエストボスを先に倒すなど攻略順序は比較的自由。
キャラクター作成時に選ぶ難易度によって、死んだら全てリセットされるかペナルティを受けた上で続きから冒険が出来るかを選べる。
また、ダンジョンでペットを仲間にしてペット牧場で飼いならす事も可能。ペット牧場に入れたモンスターは一匹だけ冒険に連れて行く事が出来る。
ペットの他にも、スキルで仲間モンスターを召喚出来るクラスもあり、この場合は数体のモンスターを連れ歩けるようになる。
スキルも重要だがアイテムに等級があるため、ドロップ品で強力なアイテムを手に入れることが攻略に直結する。
「Diablo」シリーズのように強力な装備品には固有名詞が付けられる。
装備アイテムは村の南にあるドリームキャスターで更なる強化が可能。
グラフィックは16ビット風で昔懐かしいSFCっぽさもあり、日本人には取っ付き易い印象。BGMは秀逸でずっと聞いていられる。
シンプルだが中毒性が高く序盤は軽快に進むので楽しいが、終盤は明らかにゲームバランスが悪く20階前後のユニーク敵やチャンピオンボスはこれまでの階層とは次元の違う強さ。
ゲームバランスが崩壊気味の中、敵味方双方の召喚生物で画面中が埋め尽くされる地獄絵図が展開される。
グラフィックやイメージに反して万人が楽しめるゲームとは呼び難い。理不尽とも言える難易度が面白いと思えるマゾゲー好きの人にはお奨めしたいゲーム。
自分は「DiabloⅢ」ハードコアを長くプレイしていたが、Tangledeepでも如何に敵の射線を切って安地確保しながら殲滅するかという点では、ターン制のDiabloをプレイしているような感覚だった。
ストーリーはTangledeepや主人公に対するナゾと終盤に伏線の回収がされ、クリア後の爽やかな印象は良かった。
日本語版も提供されており、Steamライブラリのプロパティからbetaを選択する事で日本語で問題なくプレイ出来る。
PS4版は2021年時点で未発売だが、Nintendo Switch版は2019年1月にDL配信されている。
購入に迷っている方向けの情報
タングルディープってどんなゲーム?
見下ろし型の2Dローグライク。
シレン、トルネコといった『不思議のダンジョン』に似ているが、実際はスキルと召喚を駆使して敵を倒していくターン制の『ディアブロ』に似たゲーム。
このゲーム面白いの?
ローグライク系のゲームが好きならそれなりに面白さはある。
ただ、UIやシステム面で全体的に練り込み不足な箇所も目に付くので、価格相応と考えた方が良いかもしれない。
このゲームいい点と悪い点は?
いい点:序盤はサクサク進む。BGMがいい。キャラが可愛い。ちゃんとストーリーや背景がある。価格が安い。
悪い点:終盤の難易度が高すぎる。結局召喚でごり押しするパワープレイになる。UIが良くない。ステージや分岐が少ない。スキルが少ない。敵の種類が少ない。
難易度はどのくらい?
簡単に言うとダンジョンのある階層までは比較的簡単で、それより上の階層は非常に難しい難易度になっている。
死んだらリセットありの「英雄モード」「硬派モード」は難易度が高い。最初はリセットなしの「冒険モード」でのプレイがお奨め。
PS4で出てる?
2021年現在はSteamとSwitchのみで発売中。PS4版は発売されていない。
Steam版は日本語でプレイ出来る?
特殊なMODを入れなくても、Steamの設定で日本語化が可能。
Steamライブラリのプロパティからbetaを選択すると言語が日本語になる。
Steam版はどのくらいのスペックで出来る?
スペックにもよるが、自分は市販のノートPCにインストールしてプレイしたが、全く問題なくプレイ出来た。
その他の評価点
高評価の項目 | 低評価の項目 |
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クリアスタッツ
クリア時スタッツを掲載する。
※ネタバレを避けたい方は以後の参照を注意下さい。
コンセプト
英雄モードのクリアスタッツ
購入前の印象よりもかなり難しいゲームで、色々試行錯誤する必要があった。
初期ジョブを「聖騎士」で進めていたが、20階には達するものの敵の攻撃を裁けず、どうしても20階を攻略出来ず何度も死に続ける。
自分の知識では近接でのクリアは無理と判断しアウトレンジで削って召喚生物でごり押しするやり方に変更。
アウトレンジ最強ジョブの「ボマー(植物使い)」に変更した所、英雄モードをクリア出来た。
ツタウォールで逃走ルートを確保しながら同時に起爆装置をセットするという立ち回りが異常に強い。
召喚とペットを突っ込ませ、ツタウォールをトゲ爆発で起爆する立ち回りは「ボマー」と呼ぶに相応しいと感じる。(フロラコンダも起爆のターゲットに出来る。)
更にダメ押しで大量の召喚生物を画面中にばら撒く形振り構わないパワープレイでようやくクリアに漕ぎ付けた。
ローグライクをプレイしたくて購入した筈なのに、いつの間にかDiabloをプレイしている気分になった。
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